2017.9.30
JUEN
今回の芸術祭のメイン会場でもある珠洲エリアに移動。吉野 央子さんの「JUEN 光陰」を見に行きました。
このエリアは県外からの漁船も停泊する港町で、遊郭跡がスナック街になって活気付いているらしい。
JUENは、居抜きのまま残されたスナックを舞台にした作品です。手前側のお店の方から、奥の控え部屋、住居まで続いていて、空間の変化の面白さとその空間を活かしたインスタレーションが素敵でした。
特に、奥の控え部屋のタンスから出てくるサンマ(?)の展示は、暗い室内が海の中と重なり、美しい作品でした。
住居部分の方は、手前の薄暗い「陰」部分とは対照的に、自然光が美しく差し込む空間でした。時代を経た建物に差し込む光って、なんか新しいものだと再現できないような気がします。
石川直樹さんの宝湯もそうでしたが、吉野さんも素材の活かし方が上手いなぁって思いました。